事例紹介

AIを活用した研究事例をご紹介します。

老朽化するダムの点検って大変だ【ダム水中点検ロボット自律移動制御技術/人とロボットの協調制御技術】 老朽化するダムの点検って大変だ【ダム水中点検ロボット自律移動制御技術/人とロボットの協調制御技術】

老朽化するダムの点検って大変だ

【ダム水中点検ロボット自律移動制御技術/人とロボットの協調制御技術】

ダムの老朽化が深刻

国内のダムの老朽化が深刻な問題になっています。これまでダムの点検は潜水士による目視で行ってきましたが、視界が悪い、自分の現在地を把握するのが難しいなどの問題がありました。また、ダイバーへの負担も大きく、水深が深いと点検作業が長く続けられないという問題もありました。

巨大インフラの点検という社会課題の解決にロボットを活用

ロボットの自律制御により、操縦者の負担と危険作業から人を解放するとともに、人件費のスリム化を可能にしました。ダム壁面を撮影した映像に求められたのは、経年変化の解析が自動化できるレベルで可能となるような映像の精度。ロボットの自律制御により水中での姿勢を自動で保つことで、高精細でブレなく撮影することを実現しています。

社内の技術部隊と連携し、強みであるカメラ、センサー、画像処理技術を活かしてロボットと組み合わせることにより実現しました。自律制御には別部署のソナー技術、姿勢を保つために加速度センサーを搭載、撮影する範囲を均一に照らすために社内の照明技術と連携、自転車用バッテリーの技術を導入するなど、さまざまな技術の集合体でした――まるでジグソーパズルのピースが集まって、ピタリと組み合わさっていくような。出来上がった点検映像を見ると他社とは一線を画するものになっていました。

「人の代わりをする技術」ではなく、「人ができないことを実現する」

この世にないものを、一からつくる。それはとてつもなく大変なことですが、一方では、メンバーのモチベーションは高まりました。開発チームは、お客様の点検作業の流れを考え、その手順や使われ方を一つひとつ想定。距離・水深を一定に保つ自律制御により、オペレータの操縦負担の軽減も実現しました。「こんなことはできないか」という現場の要望も、真摯に受け止めて、検討を重ねながら進めていきました。

開発チームでは、まずはロボティクス・IT技術による点検=スマートメンテサポートの分野へと、技術貢献できる範囲をさらに広げていきたいと考えています。次世代を担う、ロボティクス分野へ。さらなる進化を目指し続けます。

水中インフラ点検ロボットのご紹介